上古(読み)じょうこ

精選版 日本国語大辞典 「上古」の意味・読み・例文・類語

じょう‐こ ジャウ‥【上古】

〘名〙 (古くは「しょうこ」)
① おおむかし。上代
古事記(712)上「潭(ふか)く上古を探り、心鏡は煒煌として、明らかに先代を覩たまひき」
徒然草(1331頃)九九「この唐櫃は上古より伝はりてその始めをしらず」 〔易経‐繋辞下〕
② 特に、歌論・連歌論などで、平安時代・平安末期以前をさすこともある。
連理秘抄(1349)「人の心、上古末代に移り変るごとく」
③ 歴史の時代区分の一つ。中古・近古に対して文献の有する限りで最古の時代をいう。日本史では、ふつうは大化改新まで。
小学読本(1884)〈若林虎三郎〉四「詩は本と支那の歌にして我が国の上古には無かりしものなれども」

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デジタル大辞泉 「上古」の意味・読み・例文・類語

じょう‐こ〔ジヤウ‐〕【上古】

《古くは「しょうこ」》
大昔
日本史、特に文学史の時代区分の一。文献の存する限りで最も古い時代。ふつう、大化の改新ころまでをいう。
[類語]大昔太古古代上代

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普及版 字通 「上古」の読み・字形・画数・意味

【上古】じよう(じやう)こ

大昔。〔易、辞伝下〕上古は結繩して治まる。後世人、之れに易(か)ふるに書を以てし、百官以て治まり、民以て察(あき)らかなり。

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