上牧(読み)かんまき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「上牧」の意味・わかりやすい解説

上牧(町)
かんまき

奈良県西部、北葛城(かつらぎ)郡にある町。1972年(昭和47)町制施行。町域は南北に長く、馬見(うまみ)丘陵の西部を占め、平地は葛下(かつげ)川流域の一部分だけで、大半は溜池(ためいけ)の多い起伏に富む丘陵地である。水田二毛作を主とし、ブドウイチゴ栽培が行われる農村であるが、昭和30年代にゴム履き物、繊維工業が発達した。近年では無公害工場の誘致に努めている。1967年から西大和(やまと)ニュータウンの建設が始まり、西名阪自動車道の完成と相まって都市化が進んだ。面積6.14平方キロメートル、人口2万1714(2020)。

[菊地一郎]

『『上牧町史』(1977・上牧町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「上牧」の意味・わかりやすい解説

上牧[町] (かんまき)

奈良県北部,北葛城郡の町。1972年町制。人口2万3728(2010)。奈良盆地西部に位置し,馬見丘陵滝川,葛下川流域の平たん地からなる。丘陵部には溜池が多い。大阪市中心部まで約1時間の距離にあるため,近年急速に住宅地化が進み,西名阪自動車道沿いに片岡台や桜ヶ丘などの住宅団地が建設された。人口も1970年までは4000人台であったが,その後の25年間で約6倍に急増した。町域の南部は農業地帯で,米作スイカ,イチゴなどの栽培が盛んである。
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百科事典マイペディア 「上牧」の意味・わかりやすい解説

上牧[町]【かんまき】

奈良県,奈良盆地中西部にある北葛城(きたかつらぎ)郡の町。馬見(うまみ)丘陵のほぼ中央にあり,スイカ,イチゴ,ブドウを産する。大阪のベッドタウン化が進んでいる。6.14km2。2万3728人(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内の上牧の言及

【月夜野[町]】より

…戦国時代の山城名胡桃(なくるみ)城跡や江戸時代初期,領主の暴政を将軍に直訴し,はりつけに処せられた杉本茂佐衛門をまつる千日堂がある。水上温泉郷に属する上牧温泉,奈女沢温泉がある。【千葉 立也】。…

※「上牧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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