下村寅太郎(読み)シモムラ トラタロウ

20世紀日本人名事典 「下村寅太郎」の解説

下村 寅太郎
シモムラ トラタロウ

昭和・平成期の哲学者,科学史家 東京教育大学名誉教授。



生年
明治35(1902)年8月17日

没年
平成7(1995)年1月25日

出生地
京都府京都市

学歴〔年〕
京都帝国大学文学部哲学科〔大正15年〕卒

学位〔年〕
文学博士

主な受賞名〔年〕
日本学士院賞〔昭和46年〕「ルネサンス芸術家」,日本翻訳出版文化賞(第35回)〔平成11年〕「ライプニッツ著作集」

経歴
西田幾多郎田辺元師事。昭和16年東京文理科大学助教授となり、20年教授、28年東京教育大学、41年学習院大学の各教授をつとめ、48年退職。50年日本学士院会員。西田哲学基調として、精神史的視点を導入し、西洋哲学数学、自然科学方法論、芸術論等に新境地を開拓した。著書に「ライプニッツ」「科学史の哲学」「ヨーロッパ遍歴」「西田幾多郎」「ルネッサンスの芸術家」「モナ・リザ論考」「ルネッサンス的人間像」「ブルクハルトの世界」「下村寅太郎著作集」(全13巻)、監修書に「ライプニッツ著作集〈3〉 数学・自然学」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「下村寅太郎」の解説

下村寅太郎 しもむら-とらたろう

1902-1995 昭和-平成時代の哲学者。
明治35年8月17日生まれ。西田幾多郎,田辺元にまなぶ。昭和20年東京文理大教授,28年東京教育大教授,41年学習院大教授。西田哲学を基礎に独自の精神史的視点から哲学,自然科学論,芸術論など幅ひろく研究。69年「ルネッサンスの芸術家」で学士院賞。平成7年1月22日死去。92歳。京都出身。京都帝大卒。著作に「科学史の哲学」「レオナルド・ダ・ヴィンチ」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「下村寅太郎」の解説

下村 寅太郎 (しもむら とらたろう)

生年月日:1902年8月17日
昭和時代;平成時代の哲学者。東京教育大学教授
1995年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の下村寅太郎の言及

【数理哲学】より

…現代の連続問題の研究は急速に進展している。日本でも数理哲学は着実な成果をあげており,田辺元《数理哲学研究》(1925),下村寅太郎《無限論の形成と構造》(1944),永井博《数理の存在論的基礎》(1961)と続く思想の系譜が成立している。また近時の分析哲学も数理哲学と深くかかわっている。…

※「下村寅太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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