日本歴史地名大系 「下鳥羽村」の解説
下鳥羽村
しもとばむら
- 京都市:伏見区
- 下鳥羽村
北は
古代の鳥羽郷(和名抄)の地にあたる。古来水陸交通の結節点として京郊の要衝であった。一一世紀末には中島村の地を中心として白河天皇の鳥羽殿(鳥羽離宮)が造営されたが、「後二条師通記」永長元年(一〇九六)正月六日条(裏書)に「江院御使
申云、東伏見可
為
御領
、於
西伏見
者、所領田畠等不
可
知食
由所
被
見也」とあり、また「中右記」同年六月三日条に「有
政、上卿江中納言、左大弁参入、中弁以下不
参、仍不
被
渡
南御所
、引被
参内
、是鳥羽殿以南臥見以北為
院御領
官符請印也」とみえるので、当地はその後、院領として推移したものと思われる。中世には西園寺家領鳥羽庄域に含まれていたと考えられるが、実態は明らかでない。
下鳥羽村
しもとばむら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報