与奪(読み)ヨダツ

デジタル大辞泉 「与奪」の意味・読み・例文・類語

よ‐だつ【与奪/予奪】

[名](スル)
1 与えることと奪うこと。与えたり奪ったりすること。「生殺―の権」
「英米諸政党が其勝敗によりて政権を―せらるるは」〈加藤弘之・人権新説〉
2 指揮したり指図したりすること。
「楽人元正以下、宗輔の―を聞きて」〈著聞集・六〉
3 譲り与えること。〈日葡〉

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精選版 日本国語大辞典 「与奪」の意味・読み・例文・類語

よ‐だつ【与奪・予奪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 与えることと奪うこと。与えたり取りあげたりすること。
    1. [初出の実例]「不レ知天与奪、若レ是人替隆」(出典:田氏家集(892頃)下・歎李行)
    2. [その他の文献]〔荀子‐王制〕
  3. ② 権限をもってその任にあたること。その事に関する権限を有して指揮、指図すること。
    1. [初出の実例]「決断不レ滞。与奪合レ理。為二刑部之㝡一」(出典:令義解(718)考課)
    2. 「楽人元正以下、宗輔の与奪を聞て、この人心おとりすとぞつぶやきける」(出典:古今著聞集(1254)六)
  4. ③ ( 「奪」の字の意味が欠落して ) 権利、権限を人に譲り与えること。職、あるいは家産などを譲ること。
    1. [初出の実例]「左大臣一人。〈略〉官中事、一向左大臣統二領之一。故云二一上一、関白之人為二左大臣一之時、右大臣行二一上事一、是依二関白与奪一也」(出典:職原鈔(1340)上)

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普及版 字通 「与奪」の読み・字形・画数・意味

【与奪】よだつ

与えることと、奪うこと。取与。〔子、王制〕君臣・子・兄弟・夫、始めあれば則ちりあり、りあれば則ち始めあり。天地と理を同じうし、世と久を同じうす。夫(そ)れ是れを之れ大本と謂ふ。故に喪祭・聘(てうへい)・師は一なり、貴賤・生・與奪は一なり。

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