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世界システム せかいしすてむ world system

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知恵蔵2015の解説

世界システム

世界を1つの単位とみなし、政府、自治体国際組織多国籍企業NGO、市民など多様な主体が活動し、その間に権力関係だけでなく、経済や文化など多元的な相互関係が複雑に作用し合うととらえる認識枠組み。国境の壁が低くなり、国家の主権性が制約されて、内政と外交の区分が不明瞭になると共に重視されるようになった。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2007年)

世界システム

ウォーラーステインは国民国家国民経済を単位にした従来の歴史記述に対して、商品交換による世界経済システムの全体を分析の軸とした近代史の見方を提示した。近代以前に見られた局所的に存在した世界システムは政治的に統合された世界帝国だったのに対し、16世紀末にヨーロッパで成立した世界システムは、商品の分業体制による経済システムであり、諸国家や諸領域は政治的な統治権力ではなく、商品交換によって経済的に結びついていた。ウォーラーステインによれば、これを構成する地域には中核的諸国、半周辺的地域、周辺地域の3つがあり、時代と共に中核的諸国が変遷してきた。この中核的諸国の中から、経済力を強化し、生産する商品の競争力が他の国を圧倒するヘゲモニー国が現れた。その例として17世紀のオランダ、19世紀のイギリス、20世紀の米国が挙げられる。中核国では自由な賃労働が主流になってくるのに対して、半周辺国・周辺国では強制的な労働形態が優勢となり、プランテーション農業のような単一産業が拡大した。

(野口勝三 京都精華大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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