ちゅうせい‐えん【中性塩】
- 〘 名詞 〙 水溶液が酸性・塩基性のいずれでもない塩。強酸と強アルカリから生ずる正塩の場合に多い。正塩を酸性塩や塩基性塩などの呼称と区別するため、中性塩ということもあるが、正しい呼び方ではない。
- [初出の実例]「広義云消酸諳摸尼亜は消酸と諳摸尼亜とに成る中性塩なり」(出典:舎密開宗(1837‐47)内)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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中性塩
ちゅうせいえん
neutral salt
水に溶かしたとき、酸性でも塩基性(アルカリ性)でもない塩をいう。強酸と強アルカリとから生ずる正塩が一般に中性塩である。たとえばNaCl,KNO3,K2SO4などがそうである。これに対し、強酸と弱アルカリ、弱酸と強アルカリの塩、たとえば(NH4)2SO4あるいはNa(CH3COO)などはそれぞれ水溶液にすると加水分解によって酸性あるいは塩基性を示すので中性塩ではない。また正塩のことを、酸性塩や塩基性塩と区別するために中性塩ということがあるが、この使い方は正しくない。
[中原勝儼]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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中性塩【ちゅうせいえん】
正塩のことをいうこともあるが,一般的には水溶液が中性であるような塩をいう。たとえばKNO3,Na2SO4など。
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中性塩
ちゅうせいえん
neutral salt
その水溶液が酸性も塩基性も示さない塩。正塩の多くは中性塩であるが,正塩と中性塩は区別されなければならない。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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