中性子吸収材(読み)ちゅうせいしきゅうしゅうざい(英語表記)neutron absorber

世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうせいしきゅうしゅうざい【中性子吸収材 neutron absorber】

原子炉の炉心を構成する主要な材料の一つで,中性子を吸収し,炉心内の中性子の数を調節して,原子炉出力の調節あるいは原子炉を停止する役割をもつもの。原子炉が運転状態にあるとき,核燃料は中性子を吸収して核分裂し,熱エネルギーや中性子を発生している。発生した中性子の一部は他の燃料に吸収され,核反応連鎖反応が持続するが,一方,中性子の一部は燃料以外の炉心構成材料に吸収されたり,炉外へ漏れ出ていく。ここで中性子を吸収しやすいものを炉心に出し入れすると核分裂に関係する中性子の数が変わることになり,原子炉の出力の調節や原子炉の停止を行うことができる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

指定感染症

感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の一類~三類感染症に分類されていない感染症のうち、一類~三類に相当する対応の必要が生じたものについて、1年間を期限に政令で指定する感染症...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android