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中村歌六(3代) なかむら かろく

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

中村歌六(3代) なかむら-かろく

1849-1919 幕末-大正時代の歌舞伎役者。
嘉永(かえい)2年4月16日生まれ。初代中村歌六の3男。中村米吉,中村梅枝をへて,明治元年大阪角の芝居(角座)で中村時蔵(初代)と改名,翌年名題(なだい)。41年3代を襲名。立役(たちやく)と女方をつとめた。当たり役は「松浦の太鼓」の鎮信(しずのぶ)公など。大正8年5月17日死去。71歳。大坂出身。本名は波野時蔵。俳名は獅童。屋号は播磨屋(はりまや)。

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朝日日本歴史人物事典の解説

中村歌六(3代)

没年:大正8.5.17(1919)
生年:嘉永2(1849)
明治大正期の歌舞伎役者。俳名獅童。屋号播磨屋。初代の3男として大坂で生まれる。5歳で中村米吉を名乗って初舞台。首振芝居や中芝居で修業し,中村時蔵と改名して明治1(1868)年冬,角の芝居に登場。この前後故老の型を熱心に学び,幅広い役柄をこなす芸力を身につけた。6年上京したが,その達者な芸が時流に合わず,9代目市川団十郎らに容れられず,東京の中劇場や関西あるいは旅の劇場に出て技量を示した。41年歌六を襲名。晩年は枯れて瓢逸の芸境をみせた。「伊賀越道中双六」(「沼津」)の平作,「いろは仮名四十七訓」(「鎌腹」)の弥作など当たり役は多い。彼の死とともに失われた型の多いことが惜しまれる。子に初代中村吉右衛門,3代目中村時蔵,13代目中村勘三郎がいる。歌六の名跡は平成期の5代におよぶ。<参考文献>松居松翁「反逆児中村歌六」(『劇壇今昔』)

(青木繁)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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