事大主義(読み)じだいしゅぎ

精選版 日本国語大辞典「事大主義」の解説

じだい‐しゅぎ【事大主義】

〘名〙 はっきりした自分の主義、定見がなく、ただ勢力の強いものにつき従っていくという考え方。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉事大主義の喝破「明治も既に四十年ならんとす。もう菅公が出て大主義(ジダイシュギ)の喝破をやっても早くはあるまい」

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世界大百科事典 第2版「事大主義」の解説

じだいしゅぎ【事大主義】

小国をもって大国に事(つか)えること,また転じて勢力の強いものにつき従う行動様式をさす。《孟子》梁恵王章句下に,の宣王が隣国と交わる道を問うたのに対し,孟子は〈大を以て小に事うる(以大事小)者は天下を保(やす)んじ,小を以て大に事うる(以小事大)者は其の国を保んず〉と答えた故事に由来している。 朝鮮史では,李朝の対中国外交政策を事大主義と称する。1392年,高麗王朝に代わって李成桂が創建した李朝は,その前期には明,後期には清に対する〈以小事大〉の礼をもって国号と王位の承認を得て国内の統治権を強化し,定例的な朝貢使(燕行使)の派遣にともなう官貿易によって経済的利益を得,1592‐98年に豊臣秀吉侵略をうけたときは明軍の支援を得た。

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