五平餅(読み)ごへいもち

精選版 日本国語大辞典 「五平餅」の意味・読み・例文・類語

ごへい‐もち【御幣餠・五平餠】

  1. 〘 名詞 〙 柔らかく炊いた白米すり鉢でこね、団子にして串にさして焼き、それに味噌醤油をつけて食べるもの。
    1. [初出の実例]「木曾名物の御幣餠(ゴヘイモチ)を焼いた」(出典:家(1910‐11)〈島崎藤村〉下)

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デジタル大辞泉プラス 「五平餅」の解説

五平餅

長野県の南信州地方・富山県南部・岐阜県東濃地方・飛騨地方・愛知県西三河地方などに伝わる郷土料理うるち米を炊いてつぶしたものを、小判形や団子形に固めて串にさし、味噌や醤油、くるみだれなどのタレを塗って、炭火で炙ったもの。串や餅の形は地域によって異なる。「御幣餅」の表記もある。

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日本の郷土料理がわかる辞典 「五平餅」の解説

ごへいもち【五平餅】


長野・富山・岐阜愛知の郷土料理で、飯をつぶして細長い板に小判形ににぎりつけ、これを火であぶり、みそだれをぬってさらに焼いたもの。だんご状のものを串に複数さす地域もある。また、たれにごま・くるみなどを入れたり、しょうゆだれを用いる地域もある。◇「五兵衛餅」「御幣餅」とも書く。

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世界大百科事典(旧版)内の五平餅の言及

【郷土料理】より

…京都の千枚漬とは異なる風味をもつ。五平餅米飯をつきつぶして串にぬりつけ,ゴマ,クルミ,サンショウなどをすりこんだしょうゆ,または,みそのたれをつけて火であぶる。秋田のきりたんぽと同種のもので,長野,岐阜,愛知などで行われる。…

※「五平餅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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