デジタル大辞泉
「五段砧」の意味・読み・例文・類語
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ごだんぎぬた【五段砧】
- 箏曲。生田流。天保年間(一八三〇‐四四)京都の光崎検校作曲。雲井調子と平調子の高低二部合奏曲で、雲井は秋の気分を、平は砧を表わす。五段から成るが、前唄として、元祿(一六八八‐一七〇四)ごろ佐山検校が作った地唄「三段獅子(さんだんじし)」の後半をつける。
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五段砧 (ごだんぎぬた)
箏曲名。光崎検校作曲。天保年間(1830-44)の作品と思われる。箏の高低二部合奏曲。前奏に《三段獅子》の前歌と手事初段を用いるのが慣例。生田検校作曲の《砧》を原拠とした4段構成の〈砧物〉を,さらに発展させ,第5段目には,《六段の調》の5段目の旋律を応用して,〈段物〉と〈砧物〉との結合した性格を持つ。2面の箏による高音と低音の微妙なからみ合いが新鮮。京都では,三弦で砧地を合わすことがあり,山田流箏曲では短い後歌を付す。
執筆者:久保田 敏子
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五段砧
ごだんぎぬた
箏曲の曲名。光崎検校作曲。本雲井調子の高音替手と,平調子の低音本手の2面の箏で合奏するように作曲されている。全曲が5つの部分 (段) から成る器楽曲で,砧物の一つ。砧の前に『三段獅子』 (佐山検校作曲の三弦曲) を箏曲に移して,その歌と手事の部分を前奏としてつけることがあり,また,山田流では,後歌もつけることがある。低音の平調子の旋律は,生田検校作曲と伝えられる『砧』 (山田流の『四段砧』の原曲) に基づいて作られたもので,第5段目の前半は『六段の調』の第5段からとられている。現在演奏されるものは,流派によってその旋律に若干の相違がある。
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五段砧【ごだんぎぬた】
箏曲の曲名。光崎検校作曲。箏による高低二部合奏の純器楽曲合奏の精緻なからみ合いは先行曲を一新するもので,新感覚に満ちた名曲。
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世界大百科事典(旧版)内の五段砧の言及
【砧】より
…ほかに,関西で行われる三弦の地を合わせる箏曲の《二重砧》,山田流中能島派に伝承されている三弦曲の《新砧》もある。以上は,すべて4段構造であるが,[光崎検校]は《六段の調》の5段目を応用した第5段を加え,全体に本雲井調子の替手を付けて,《[五段砧]》とした。その他,島住勾当作曲の三弦曲《三段砧》もある。…
※「五段砧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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