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五色墨 ごしきずみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五色墨
ごしきずみ

江戸時代中期の俳諧集。白兎園 (中川) 宗瑞 (1685~1744) 編。1冊。享保 16 (31) 年刊。長水,蓮之,咫尺 (しせき) ,素丸,宗瑞の5人の連句集で,1人ずつ交代で他の4人の唱和を評する。江戸座に対する批判の書で,中興俳諧の先駆的役割を果した。

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百科事典マイペディアの解説

五色墨【ごしきずみ】

宗瑞,柳居ら江戸の素人俳人による俳諧撰集。1731年刊。作者たちが順に判者となった四吟歌仙5巻などを収める。俳壇的野心のない素人集団が,点取(てんとり)の勝負に拘泥せず自由に俳諧に遊ぶという数奇的性格の書。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごしきずみ【五色墨】

俳諧撰集。長水ら編。1731年(享保16)刊。其角没して25年,世の作者はまことの心を失い,孕(はら)み句を作っては,点取の勝負にこだわる。このような弊を排するため,宗瑞(そうずい),蓮之,咫尺(しせき),素丸,長水の5人が相寄り,《新撰六帖》にならって輪番で1人が判者となり,四吟歌仙五巻を興行し,互いに批評し合って楽しんだ。巻頭に点取俳諧を難じた《雑談集》の其角の文を掲げ,巻末には敬雨を加えた6人の竟宴歌仙を付す。

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世界大百科事典内の五色墨の言及

【天明俳諧】より

…長期にわたって各地に指導者が現れ,一種の文学運動として俳壇を導いた。 早くは長水らの《五色墨》(1731)が江戸座俳諧に背いて平淡を重んじたが,本格化したのは宝暦年間(1751‐64)からで,江戸では蓼太(りようた)が江戸座を批判し,京では嘯山が《俳諧古選》で広く元禄諸家の風に学べと説いた。江戸座・貞門・談林派(都市系俳諧)の過度の技巧や遊戯化,美濃派伊勢派(地方系俳諧)の平板卑俗化への反発に出るが,決して統一された運動ではなく,各人共通の意識は〈芭蕉復興〉のみであった。…

※「五色墨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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