亜寒帯林(読み)アカンタイリン

大辞林 第三版の解説

あかんたいりん【亜寒帯林】

亜寒帯に成立する森林。エゾマツ・トウヒなどの針葉樹を主体とする。日本では、本州中部の亜高山帯や北海道に見られる。 → 針葉樹林

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

亜寒帯林
あかんたいりん

冷温帯の北にあって、ツンドラといわれる寒帯に挟まれた地域に成立する森林帯をいう。北半球では北緯50度から70度あたりに広がっていて、垂直分布では亜高山帯にあたっている。暖かさの指数(温量指数)で45度から15度の範囲内の所によく発達する。南半球では南アメリカの南端などにみられる程度である。タイガともよばれる北半球の常緑針葉樹林は、トウヒやモミの類によって構成され、北ヨーロッパからウラル山脈を越え、シベリアを経てアラスカ、カナダに続き、広大な森林帯を形成する。ダフリアカラマツからなる落葉針葉樹林は東シベリアの内陸部に成立しているが、亜寒帯林の一部である。日本では北海道東部域にエゾマツ、アカエゾマツ、トドマツによる亜寒帯林がみられ、本州山岳の亜高山帯にトウヒ、モミ、シラビソなどの林が残存的にみられる。これら亜寒帯針葉樹林の主林木となっているトウヒやモミ、カラマツの類は、建物(家屋)の柱、梁(はり)や橋などの桁(けた)といった構造材としても重要であるが、大部分はパルプとして利用され、膨大な量が毎年伐採されている。これに伴い、天然更新や人工林の造成が積極的に進められているが、日本では林床にササが多く困難なことが多い。[鮫島惇一郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

あかんたい‐りん【亜寒帯林】

〘名〙 亜寒帯に特徴的な森林。エゾマツ、カラマツ、トドマツなどの針葉樹を主とした森林。

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