冷温帯の北にあって、ツンドラといわれる寒帯に挟まれた地域に成立する森林帯をいう。北半球では北緯50度から70度あたりに広がっていて、垂直分布では亜高山帯にあたっている。暖かさの指数(温量指数)で45度から15度の範囲内の所によく発達する。南半球では南アメリカの南端などにみられる程度である。タイガともよばれる北半球の常緑針葉樹林は、トウヒやモミの類によって構成され、北ヨーロッパからウラル山脈を越え、シベリアを経てアラスカ、カナダに続き、広大な森林帯を形成する。ダフリアカラマツからなる落葉針葉樹林は東シベリアの内陸部に成立しているが、亜寒帯林の一部である。日本では北海道東部域にエゾマツ、アカエゾマツ、トドマツによる亜寒帯林がみられ、本州山岳の亜高山帯にトウヒ、モミ、シラビソなどの林が残存的にみられる。これら亜寒帯針葉樹林の主林木となっているトウヒやモミ、カラマツの類は、建物(家屋)の柱、梁(はり)や橋などの桁(けた)といった構造材としても重要であるが、大部分はパルプとして利用され、膨大な量が毎年伐採されている。これに伴い、天然更新や人工林の造成が積極的に進められているが、日本では林床にササが多く困難なことが多い。
[鮫島惇一郎]
subarctic forest
水平的植生帯において冷温帯林より高緯度側に位置する。東アジアや北米東海岸では北緯45°~55°,ヨーロッパや北米西海岸では北緯60°~70°に及ぶ。日本では平均気温6℃以下,暖かさの指数15~45の北海道東北部に分布。トドマツ林やシラビソ林で代表される常緑針葉樹林からなる。氷期には,現在に比べ,より南の地域に分布していた。
執筆者:鈴木 敬治・塚腰 実
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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