介立(読み)カイリツ

デジタル大辞泉 「介立」の意味・読み・例文・類語

かい‐りつ【介立】

[名](スル)
二つのものの間に挟まって存在すること。
「その間に―する僕らの階級は」〈蘆花思出の記
他の助けを借りずに、自分一人の力で物事をなすこと。
「彼はよく自由によく独立に…無窮の天地に―して」〈独歩空知川岸辺

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精選版 日本国語大辞典 「介立」の意味・読み・例文・類語

かい‐りつ【介立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他のものの力をあてにしないで、自分だけの力で物事を行なうこと。他の助けを受けないこと。ひとりだち。独行。かいりゅう。
    1. [初出の実例]「羨が性嶮峻介(カイ)立にして、いさぎようして」(出典:玉塵抄(1563)四三)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐楽恢伝〕
  3. 物と物との間に、はさまること。二つのものの中間位置を占めること。かいりゅう。
    1. [初出の実例]「織田氏介立四氏之中」(出典:日本外史(1827)一〇)

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普及版 字通 「介立」の読み・字形・画数・意味

【介立】かいりつ

ひとりその道に生きる。南朝宋・顔延之〔陶(潜)徴士の誄(るい)〕物すら生す。人は固(もと)より介立す。豈に伊(こ)れ時に(あ)はん。曷(なん)ぞ云(ここ)に世にばん。

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