仲津山古墳(読み)ナカツヤマコフン

デジタル大辞泉 「仲津山古墳」の意味・読み・例文・類語

なかつやま‐こふん【仲津山古墳】

大阪府藤井寺市沢田にある、5世紀の古墳古市古墳群を構成する大型の前方後円墳で、応神陵古墳に次いで大きい。長さ290メートル、高さ26メートル。応神天皇皇后である仲津姫が被葬者として治定され、宮内庁管理仲ツ山古墳仲姫命なかつひめのみこと陵古墳。仲津山陵

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日本歴史地名大系 「仲津山古墳」の解説

仲津山古墳
なかつやまこふん

[現在地名]藤井寺市沢田四丁目

羽曳野はびきの市の誉田御廟山こんだごびようやま古墳(応神天皇陵に治定)北方古市ふるいち古墳群中最高所に築かれた南西面する前方後円墳。墳丘全長二八六メートル、後円部直径一六九メートル、高さ二六・二メートル、前方部幅一〇九メートル、高さ二六・三メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「仲津山古墳」の解説

なかつやまこふん【仲津山古墳】


大阪府藤井寺市沢田にある古墳。仲ツ山古墳ともいう。大和川支流の石川が大和川と合流する地点の左岸に広がる国府(こう)台地の最高所に位置する前方後円墳で、宮内庁によって仲津姫(応神(おうじん)天皇の皇后)の陵墓に治定(じじょう)されている。全長約290m、後円部径約170m、高さ約26m、前方部幅約193m、高さ約23mで、古市古墳群では2番目、全国でも10番目の大きさをもつ。墳丘は3段築成、周濠が取り巻き、葺石(ふきいし)と埴輪(はにわ)が確認されており、くびれ部には造り出しがある。内部主体は不明であるが、石棺が存在することや勾玉(まがたま)が出土したと伝えられ、築造時期は5世紀の前半と推定されている。近畿日本鉄道南大阪線土師ノ里(はじのさと)駅から徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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