デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊奈長三」の解説
伊奈長三(2代) いな-ちょうざ
天明元年生まれ。初代伊奈長三の長男。常滑(とこなめ)焼ではじめて轆轤(ろくろ)を使用したひとりとされ,茶器,酒器をつくる。天保(てんぽう)年間に板山土をつかい白泥焼を創始。のち火色焼(藻掛け),火襷(ひだすき)焼を考案した。安政5年6月5日死去。78歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。名は長三郎。
伊奈長三(4代) いな-ちょうざ
天保(てんぽう)12年10月9日生まれ。3代伊奈長三の長男。家業の常滑(とこなめ)焼をつぎ,火色焼,火襷(ひだすき)焼の茶器,酒器をつくる。明治11年ごろ常滑にまねかれた清(中国)の金士恒に師事,中国式急須を製陶した。大正13年4月死去。84歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。名は長三郎。
伊奈長三(初代) いな-ちょうざ
延享元年生まれ。家は尾張(おわり)(愛知県)知多半島で代々常滑(とこなめ)焼の酒がめを製した。長三は茶器や酒器などの小細工物を作陶して一家をなした。文政5年1月5日死去。79歳。名は長三郎。