デジタル大辞泉 「休らう」の意味・読み・例文・類語 やすら・う〔やすらふ〕【▽休らう/安らう】 [動ワ五(ハ四)]1 休む。休息する。憩う。「ベンチに―・う恋人たち」2 ためらう。躊躇ちゅうちょする。「気色もなければ、しばし―・ひて帰りぬ」〈かげろふ・中〉3 足をとめる。たたずむ。「御佩刀みはかしなどひきつくろはせ給ひて―・はせ給ふに」〈枕・一二九〉4 とどまる。滞在する。「その頃宋朝よりすぐれたる名医渡って、本朝に―・ふことあり」〈平家・三〉[動ハ下二]休ませる。ゆるめる。「貞任くつばみを―・へ」〈著聞集・九〉[類語]休む・憩いこう・くつろぐ・休息する・休憩する・一休みする・小休止する・少憩する・一服する・一息入れる・骨休めする・休養する・息をつく・リラックス 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「休らう」の意味・読み・例文・類語 やすら・うやすらふ【休】 [ 1 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙① どうしようかと迷って、行動に移れないでいる。ためらう。たゆたう。躊躇(ちゅうちょ)する。[初出の実例]「せちにそそのかし給へど、とかくやすらひて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)② 足を止める。一所に止まってぐずぐずする。たたずむ。[初出の実例]「『いとなんゆゆしき心ちしはべる』などいへど、けしきもなければ、しばしやすらひてかへりぬ」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)③ 休んでゆっくりする。休息して様子を見る。[初出の実例]「ここにやすらはむの御心もふかければうちやすみ給て」(出典:源氏物語(1001‐14頃)椎本)④ 仮にとどまっている。旅先で滞在している。[初出の実例]「宋朝よりすぐれたる名医わたって、本朝にやすらふことあり」(出典:平家物語(13C前)三)[ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 休ませる。ゆるめる。[初出の実例]「くつばみをやすらへ、しころをふりむけて」(出典:古今著聞集(1254)九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例