休む(読み)ヤスム

デジタル大辞泉 「休む」の意味・読み・例文・類語

やす・む【休む】

[動マ五(四)]
仕事・活動を中断して、心身を楽にする。休息する。「食後に一時間―・む」
動きや働きが止まる。
河水の、…―・まずに、流れ流れ流れて」〈蘆花自然と人生
眠るために床に就く。寝る。「夕食後早めに―・んだ」
欠席・欠勤する。「風邪で会社を―・む」
日ごろ続けてきたことをしばらくせずにいる。「植木に水をやるのを―・む」
病気が治る。
「七年をわたる間に、医薬方療してなほ―・まず」〈霊異記・中〉
[可能]やすめる
[動マ下二]やすめる」の文語形
[類語]1休らういこくつろぐ休息する休憩する一休みする小休止する少憩する一服する一息入れる・骨休めする休養する息をつくリラックス/(2休止する停止する中断する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「休む」の意味・読み・例文・類語

やす・む【休・息】

  1. ( 「安(やす)い」と同語源 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
    1. 活動を中止して憩う。休息する。
      1. [初出の実例]「わぎもこは早も来ぬかと待つらむを沖に也須麻(ヤスマ)む家づかずして」(出典:万葉集(8C後)一五・三六四五)
    2. 心身が安らかになる。
      1. [初出の実例]「さりともとあひなはとこそ思ひしかいかにやすまぬ心成らん〈源師頼〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)恋)
    3. 動き、働きが止む。事が止んで静かになる。
      1. [初出の実例]「まかりありくこともやすまむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
    4. 休息するために横になる。臥す。寝る。ねむる。
      1. [初出の実例]「遅くも渡り給へば、皆うち解けてやすみ給そかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)
    5. 病気がなおる。病が平癒する。
      1. [初出の実例]「久しき病を得るが故に、〈略〉咒護せ令むるに、猶愈差(ヤス)まず〈真福寺本訓釈 愈 夜須満須〉」(出典:日本霊異記(810‐824)下)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙 仕事などを、しばらくやめる。また、学校や勤め先会合などを欠席する。欠勤する。
    1. [初出の実例]「寒垢離を休む其日の寒さかな〈楮林〉」(出典:俳諧・俳諧新選(1773)四)
  4. [ 3 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙やすめる(休)

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