保健室登校(読み)ほけんしつとうこう

百科事典マイペディア 「保健室登校」の意味・わかりやすい解説

保健室登校【ほけんしつとうこう】

学校には登校するものの,児童生徒が学校にいる時間の大半保健室で過ごすこと。財団法人日本学校保健会では,保健室登校を〈常時保健室にいるか,特定授業には出席できても学校にいる間は主として保健室にいる状態〉と定義している。1997年現在,保健室登校をしている児童は,1万人に対して小学生で2人,中学生で6人,高校生で1人といわれ,年々増加傾向にある。 学校生活のなかでの不安やいじめ,家庭環境の影響など,なんらかの原因で教室への登校を拒否する児童・生徒に対しては,養護教諭カウンセラーが保健室を拠点に指導にあたる。一対一の関わりから始め,次第に保健室の外とのつながりをつくり,最終的には教室に復帰できることを目的としている。〈心の避難場所〉である保健室を,教室登校の準備の場,学級担任への橋渡しの場,児童の心理的成長の場ととらえるわけである。学級担任,友だち,保護者など,周りの協力が不可欠。→登校拒否スクールカウンセラー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「保健室登校」の意味・わかりやすい解説

保健室登校
ほけんしつとうこう

学校には行くが教室で授業は受けず、保健室で過ごすこと。2023年度(令和5)における小中学校の不登校の児童・生徒数は34万6482人で、11年連続で増加している。そのような状況のなかで、登校中にストレスを感じたときに保健室に避難する、あるいは保健室に登校したあとに教室に顔を出すなど、保健室は不登校の児童・生徒にとって安心・安全な「居場所」としての機能を果たしている。なお、ここでいう居場所機能には健康相談・保健指導・学習支援という直接支援が含まれるが、それを支える体制づくり(保健室の環境整備、校内での情報共有、校内支援体制づくり、公認心理師などのスクールカウンセラーや学外の関係機関との連携、保護者対応)が欠かせない。養護教諭のみならず、校長や学級担任、外部の福祉機関の専門家などによる「チーム学校」としての取り組みが重要である。

[加瀬 進 2025年4月15日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む