保護リレー(読み)ほごりれー

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

保護リレー
ほごりれー

電力系統で測定された電圧、電流などの信号から系統に発生した事故など異常事態を検出し、遮断器などに適切な指令を出す機能をもつ装置。保護継電器ともいう。保護リレーの基本的役割は、電力系統になんらかの異常事態(たとえば送電線への落雷で短絡または接地=地絡を生じるなどの事故等)が発生したときに、異常事態の種別とその範囲を迅速かつ的確に判断し、異常部分を系統から切り離すように遮断器などに指令を出すことである。保護リレーの種類は、動作原理の面からみると、アナログ信号のままで処理を行う電磁型リレー、静止型リレーおよびアナログ信号をデジタル信号に変換して処理を行うデジタル型リレーがあり、1990年ごろからデジタル型リレーが主流になってきている。
(1)電磁型リレー 電流コイルにより発生した磁界を鉄心に作用させ、その吸引力により可動部を動かす可動鉄心型と、アルミニウムなどの回転体に移動磁界や回転磁界を作用させる誘導型がある。
(2)静止型リレー トランジスタを使った電子回路によって構成するもので、アンド回路(論理積)、オア回路(論理和)などの論理回路、レベル検出器、積分回路などを組み合わせて用いる。静止型リレーは性能が高いばかりでなく、きわめて小型にできる特長がある。
(3)デジタル型リレー マイクロプロセッサーを用いてリレーを構成するもので、現在、主流となっている。静止型リレーよりさらに高性能化、高機能化、小型化が可能であり、常時監視・自動点検機能などにより信頼性が高く、また無保守化が可能である。ソフトウェアの更新によって機能の変更・追加が可能であり、経済的にも優れている。[内田直之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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