精選版 日本国語大辞典 「健士」の意味・読み・例文・類語 けん‐し【健士】 〘 名詞 〙① 平安初期、陸奥出羽の守備兵。諸国の勲位を帯する者を選んで、交替でこれにあたらせた。公粮を給し課役を免ずる。[初出の実例]「健士二千人〈勲八等已上千五百人。勲九等已上五百人〉右分結四番、一月為番」(出典:類聚三代格‐一八・弘仁六年(815)八月二三日)② 勇ましい男子。特に武勇にすぐれた者。健児。勇者。こんし。[初出の実例]「健士元勲位人也。既脱二調庸一。亦無二課一。前之例。撰二其武芸一。特号二健士一」(出典:続日本後紀‐承和一〇年(843)四月丁丑)[その他の文献]〔越絶書‐越絶請糴内伝〕 こん‐し【健士】 〘 名詞 〙 平安時代における、陸奥国の国境の警備兵をいう。勲位を持ち武芸に長じた者を選び、交替であたらせた。租庸調課役を免じ、食料を給される。[初出の実例]「健士二千人〈勲八等已上千五百人、勲九等已上五百人〉右分結二四番一、一月為レ番、唯屡経二戦場一、被レ霑二勲叙一」(出典:類聚三代格‐一八・弘仁六年(815)八月二三日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例