側火山(読み)そっかざん

百科事典マイペディア 「側火山」の意味・わかりやすい解説

側火山【そっかざん】

寄生火山とも。大きな火山体の斜面やすそ野にできる小火山。富士山の御殿場登山道の太郎坊付近には砕屑(さいせつ)丘の側火山が散在している。

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デジタル大辞泉 「側火山」の意味・読み・例文・類語

そっ‐かざん〔ソククワザン〕【側火山】

火山の中腹裾野にできた小火山。富士山にある宝永山など。寄生火山。

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世界大百科事典 第2版 「側火山」の意味・わかりやすい解説

そっかざん【側火山 flank volcano】

成層火山,ハワイ型楯状火山などの大型の複成火山山腹に,あたかも寄生したように生じている小型火山。寄生火山parasitic volcanoという言葉も使われたが,現在では成因を含まない名称の側火山が多用される。側火山はスコリア丘溶岩円頂丘軽石丘マールなど,ほとんどの場合1輪回(りんね)の噴火だけを行って生じた単成火山である。安山岩質の成層火山と溶岩円頂丘,玄武岩質成層火山とスコリア丘という本体火山と側火山の組合せが最も多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「側火山」の意味・わかりやすい解説

側火山
そっかざん

寄生火山」のページをご覧ください。

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精選版 日本国語大辞典 「側火山」の意味・読み・例文・類語

そく‐かざん ‥クヮザン【側火山】

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世界大百科事典内の側火山の言及

【火山】より

… 単成火山は一つだけでなく群をなしていることが多い。その群には,(1)側火山群や後カルデラ丘群(中央火口丘群)などのように複成火山に付随したり,その一時期を示すもの,(2)複成火山とは無関係で単成火山だけで群をなすもの,の2種がある。(2)の例は男鹿半島の一ノ目潟,二ノ目潟などの目潟群(マール群),伊豆半島東部やフランスのオーベルニュにあるスコリア丘,溶岩円頂丘,マールなどの火山群など,大陸地域や島弧の内側に多い。…

※「側火山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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