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全国銀行データ通信システム ゼンコクギンコウデータツウシンシステム

デジタル大辞泉の解説

ぜんこく‐ぎんこうデータ‐つうしんシステム〔‐ギンカウ‐〕【全国銀行データ通信システム】

企業や個人による銀行間の送金振込み等を処理するシステム。日本のほぼすべての金融機関が参加している。コンピューター通信回線によりオンラインで処理される。営業日の夕方に当日の全取引を集計し、各金融機関の間で発生した送受金の差額分を各機関の日銀当座預金口座で移し替えて反映させる。略称全銀システム

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

全国銀行データ通信システム
ぜんこくぎんこうでーたつうしんしすてむ

個人や企業が依頼した振込や送金について、金融機関どうしで処理(決済)を行うための銀行間ネットワークシステム。略称の「全銀システム」でよばれることが多く、海外の金融関係者の間では「ZENGIN」の名称で知られている。日本銀行金融ネットワークシステム(日銀ネット)や外国為替円決済システムと並ぶ、日本の主要な決済システムである。1973年(昭和48)4月に稼動し、全国銀行協会の傘下組織である一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が運営している。都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫、信用組合、農業協同組合、労働金庫、外国銀行など日本国内のほぼすべての預金取り扱い金融機関が加盟しており、2009年(平成21)からゆうちょ銀行も加わった。
 東京と大阪にある全銀センターに設置された大型ホストコンピュータと各金融機関を専用通信回線でつないで処理を行う。銀行間の取引情報は東京、大阪の両センターから日銀ネットに送信され、日銀当座預金の入金または引き落としで決済される。このうち1件1億円以上の大口取引情報は指示ごとに即時決済され、1件1億円未満の小口取引については両センターで個々の情報を集計し、金融機関ごとの受払差額を計算した上で、情報を日銀ネットに送信し、平日毎日16時15分に一括処理される。なお、万が一の決済資金不払いに備えて、加盟金融機関から担保・保証を受け入れている。
 取引量の増大に伴い、システムをほぼ8年ごとに更新しており(第一次システムのみ6年間)、2014年時点では2011年からの第六次システムが稼働している。1日平均550万件、約11兆3000億円の取引を処理しており、年間で約13億5000万件、約2700兆円を決済する。システムの稼動時間は平日8時30分から15時30分までであるが、イギリスやシンガポールでは365日24時間決済可能なシステムが稼動していることから、日本でも全国銀行協会などが年中即時決済できるシステム開発について検討を進めている。[編集部]

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