六代(読み)ロクダイ

精選版 日本国語大辞典 「六代」の意味・読み・例文・類語

ろくだい【六代】

  1. 平安末から鎌倉初期の人。平維盛の子。平家滅亡後、北条時政に捕らえられ殺されようとした時、文覚(もんがく)に助けられ、出家した。

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改訂新版 世界大百科事典 「六代」の意味・わかりやすい解説

六代 (ろくだい)

平安末・鎌倉初期の,平家嫡流の最後の人物。生没年不詳。平維盛の子。平家一門の都落ちに同道せず母と京都にのこる。1185年(文治1)北条時政の平氏残党狩りで捕らえられたが,文覚の奔走で助命され出家して弟子となり妙覚と号する。94年(建久5)鎌倉に赴き源頼朝に対面して異心のない旨を告げ,許された。しかし,文覚が流刑されたあと,幕府のために斬首されたという。異伝が多く,没年にも1198年説,1203年説がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六代」の意味・わかりやすい解説

六代
ろくだい

平安時代末期の人。六代御前とも呼ぶ。平維盛 (これもり) の長男。母は藤原成親の娘。『平家物語』巻十二によると,平氏滅亡のとき六代は 12歳で,母や妹とともに隠れていたが密告されて北条時政に捕えられ,駿河国千本松原で斬られるところを,文覚 (もんがく) の命乞いによって助かり,出家して高雄の奥で修行。文覚の死後再び捕えられ,30歳で相模国で斬られた。『平家物語』と同じ内容の『六代御前物語』がある。

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