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具体性 ぐたいせいconcrete

翻訳|concrete

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

具体性
ぐたいせい
concrete

具象性ともいう。いま,ここに,個別的に実在するもののまさに実在するがままの性質。したがって感覚の対象とはなるが,厳密な意味では思惟による把握は直接には不可能である。実在する一切の事物が具体的であるから,事実的性質をさし,非現実性,幻想性と対立し,また人間体験の第1の所与が現象的,物質的であるところから,現象性,物質性をさして,精神的なものに対立するとされるが,これも必ずしも正確ではない。具体的事物の具体性,個別性,物質性を考えに入れないで,本質的,普遍的,観念的性質のみに留意する精神作用を抽象という。単純な普遍的可能的なものから,複雑な個別的現実的なものへと展開する精神の働きを具体化という。

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デジタル大辞泉の解説

ぐたい‐せい【具体性】

直接に知覚できる、具体的な形・内容をもっていること。「具体性に欠ける」

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大辞林 第三版の解説

ぐたいせい【具体性】

形や内容などがはっきりしていること。具体的であること。 ↔ 抽象性 「 -に欠ける」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

具体性
ぐたいせい

物事が備える特殊的、個別的、実在的で、あるがままの性質。具象性ともいう。抽象性が物事の一面や複数の事物に共通の本質的、普遍的、観念的な性質をいうのに対する。したがって、抽象性は何が具体的であるかに応じ、それと相関的に決定される。「具体的に案を示せ」「具体性にんだ解説」などのように使われるが、論理的には、個別的存在(個体)、たとえば個々の人間、机などが具体性のあるものと考えられる。そこから抽象的に形成される、個々の人間のある側面や、人間全体・机全体の集まりである集合、人間性や机に共通する性質などの共通性質または属性は、抽象的なものと考えられる。[杖下隆英]

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