冷冷(読み)レイレイ

デジタル大辞泉の解説

れい‐れい【冷冷】

[ト・タル][文][形動タリ]
ひえびえとしているさま。清らかで冷たいさま。
「―たる頑鉄塊、炎々たる大猛火」〈露伴・寝耳鉄砲〉
心・態度のひややかなさま。
「―黙過する訳に行かん事だと」〈漱石吾輩は猫である
清らかな音の響き渡るさま。
「管弦ノ声―タリ」〈日葡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

れいれい【冷冷】

( トタル ) [文] 形動タリ 
清く涼しいさま。つめたく涼しい感じ。 「暁風-として青黒き海原を掃ひ来り/自然と人生 蘆花
態度がよそよそしく、ひややかなさま。 「我々朋友たる者が-黙過する訳に行かん事だと思ふんだが/吾輩は猫である 漱石
音などがすきとおっているさま。 「時に小懸泉の岩間に滴瀝するあり、-として絃の如く琴に似/日本風景論 重昂

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ひえ‐びえ【冷冷】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 風や空気などの冷たく肌にしみるさまを表わす語。
※両足院本山谷抄(1500頃)七「簟をしけばひえひえとして寒江の波の上にいた様で、へこらへぬぞ」
② むなしくさびしいさまを表わす語。
稲熱病(1939)〈岩倉政治〉八「みんなの言葉は、果してぶあいそな、気のないものだった。野木はぼんのくぼにひえびえするものを感じた」
③ 関係などが疎くよそよそしいさまを表わす語。
※記念碑(1955)〈堀田善衛〉「自分をもう一人の自分が冷えびえと眺めているという状態であった」

ひえびえ‐し・い【冷冷】

〘形口〙 ひえびえし 〘形シク〙 たいそう冷えている。とても寒い。
浮世草子・珍術罌粟散国(1775)三「けふはことのふひへびへしければ」

ひや‐ひや【冷冷】

〘副〙
① (多く「と」を伴って用いる) 肌(はだ)に冷たく感じるさまを表わす語。《季・秋》
古今著聞集(1254)一二「此柿のひやひやとしてあたるを」
② 悪いこと、危険なことが起きはしないかと心配して気をもむさまを表わす語。
※談義本・当風辻談義(1753)五「大六天の魔王殿が、見入れやらねばよいがよいがと、冷々(ヒヤヒヤ)する」

れい‐れい【冷冷】

〘形動タリ〙
① つめたいさま。ひえびえとしているさま。また、清らかで涼しげなさま。
※懐風藻(751)初春在竹渓山寺於長王宅宴追致辞〈釈道慈〉「桃花雪冷冷、竹渓山冲冲」
※太平記(14C後)二六「膚(はだへ)(くぼみ)無くして、磨くに光冷(レイ)冷たり」 〔楚辞‐七諫・初放〕
② 清らかな音の響き渡るさま。音声のさえわたるさま。
※経国集(827)一・重陽節神泉苑賦秋可哀〈嵯峨天皇〉「到暁城辺誰擣衣、冷々夜響去来飛」
※和漢朗詠(1018頃)下「第三第四の絃は冷々たり 夜の鶴子を憶うて籠の中に鳴く〈白居易〉」 〔陸機‐文賦〕
③ 心のひややかなさま。情熱のないさま。また、人情に欠けるさま。冷然。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「モエタツ ココロモ ナキ ユエニ、ココロモ ヌルク reirei(レイレイ) トシテ イル モノ ナリ」

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