精選版 日本国語大辞典 「出資証券」の意味・読み・例文・類語 しゅっし‐しょうけん【出資証券】 〘 名詞 〙 特殊法人に出資した者の持分を表わす有価証券。株式と異なり、配当については一定率の保障と制限が規定され、残余財産の分配についても出資額を限度としている。日本銀行だけが発行している。〔証券取引法(1948)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出資証券」の意味・わかりやすい解説 出資証券しゅっししょうけんsubscription certificate (1) 法人企業に対して出資額の範囲で責任を負い (有限責任) ,かつ清算時の残余財産に対して出資額に比例した持分を有する権利を表章した有価証券のこと。持分証券 equity certificate,企業参加証券とも呼ばれる。株式またはそれを表示する株券が代表例であるが,特殊法人 (アメリカでは連邦準備銀行など,日本では日本銀行など) や独立行政法人 (科学技術振興機構,理化学研究所,日本原子力研究開発機構,宇宙航空研究開発機構など) の出資証券で,株式に準じて取り引きされるものも含まれる。 (2) 信用金庫,信用組合が出資者に発行・交付する証券。 (1) のように出資者の持分を表章する有価証券ではなく,借用証・受取証と同様な証拠証券と解されている。信用金庫の会員,信用組合の組合員となるためには1口以上の出資をしなければならないが,この出資金は会員 (組合員) の持分を形成する基本的なものであって,その持分は会員 (組合員) の信用金庫 (信用組合) に対する身分上,財産上の権利義務の要素となるものであるため,株式などの有価証券のように自由な譲渡・譲り受けはできず,信用金庫 (信用組合) の承諾を必要とする。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by