出雲寺和泉掾(読み)いずもじ いずみのじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「出雲寺和泉掾」の解説

出雲寺和泉掾(2代) いずもじ-いずみのじょう

?-1704 江戸時代前期の本屋,版元
明暦3年(1657)京都の書店をつぎ,江戸日本橋に支店をかまえ,幕府の御書物師となる。武家名鑑である武鑑刊行,須原屋茂兵衛(すはらや-もへえ)の独占をやぶった。宝永元年9月14日死去。8代からは京都店と江戸店にわかれ,前者は昭和,後者は明治までつづいた。姓は林。名は時元,のち白水。号は松栢(柏)堂。

出雲寺和泉掾(初代) いずもじ-いずみのじょう

?-1631 江戸時代前期の本屋。
林羅山(らざん)の一族という。京都今出川通の酒造家から書店に転業朝廷の書物御用をつとめた。寛永8年6月5日死去。姓は林。名は元真。号は松栢(柏)堂。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の出雲寺和泉掾の言及

【本屋】より

…京都では本屋200軒といわれ,そのうち数十軒は常時本格的な出版を営んでいた。なかでも和文古典を主とした出雲寺和泉掾(いずもじいずみのじよう),仏教書を主とした平楽寺村上勘兵衛,草紙類から浮世草子に進出した八文字屋八左衛門などが著名である。当時,京都では約8000点の書物が刊行されており,中国・日本の物の本,つまり古典類はすべて印刷本として売り出されていた。…

※「出雲寺和泉掾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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