切付ける(読み)キリツケル

デジタル大辞泉 「切付ける」の意味・読み・例文・類語

きり‐つ・ける【切(り)付ける/斬(り)付ける】

[動カ下一][文]きりつ・く[カ下二]
刃物を持って襲いかかる。切りかかる。「暴漢に―・けられる」
切って形や印をつける。「柱に目印を―・ける」
[類語]切りかける切りかかる切る切り捨てる切りまくる切り倒す叩き切るぶった切るなで切り試し切り袈裟懸け一刀両断

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「切付ける」の意味・読み・例文・類語

きり‐つ・ける【切付・斬付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]きりつ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 刃物で相手に切りかかる。
    1. [初出の実例]「土岐は左の目の下より右の口脇鼻まで鋒(きっさき)深に切付られて」(出典太平記(14C後)一九)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]きりつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 木、石などに刃物で刻みをつける。切ってきずをつける。彫りつける。
    1. [初出の実例]「万里長城をば隋の大業三年にきづきたる事を、長城の関門の傍に石碑にきり付て置たぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)

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