初月(読み)ハツヅキ

デジタル大辞泉 「初月」の意味・読み・例文・類語

はつ‐づき【初月】

新月。特に、陰暦8月初めの月。
「まだ―の宵々に」〈謡・

しょ‐げつ【初月】

初めの月。1月正月
第1回の月。
陰暦で、その月に初めて出る月。新月。みかづき

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精選版 日本国語大辞典 「初月」の意味・読み・例文・類語

しょ‐げつ【初月】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 陰暦で、その月に初めて見える月。新月。みかづき。
    1. [初出の実例]「秋可哀兮哀初月之微凉、火度天而西流」(出典経国集(827)一・重陽節神泉苑賦秋可哀応制〈良岑安世〉)
    2. [その他の文献]〔盧照鄰‐長安古意詩〕
  3. はじめの月。第一回の月。
    1. [初出の実例]「懐胎十月の十相を、かたり給ふぞ殊勝なる。先づ初月は一気体中にはらまれ、其かたちあたか鶏卵のごとし」(出典:浄瑠璃・蝉丸(1693頃)懐胎十月由来)
  4. ( 一年の最初の月の意から ) 一月の異称。〔法書要録‐巻三・晉右軍王羲之書目〕

はつ‐づき【初月】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 新月のこと。特に、陰暦八月初めの月。しょげつ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「まだ初月の宵々に」(出典:謡曲・融(1430頃))
  3. ( 「はつつき」とも ) 陰暦正月の異称。しょげつ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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普及版 字通 「初月」の読み・字形・画数・意味

【初月】しよげつ

新月。北周信〔詠懐に擬す、二十七首、十八〕詩 殘は初の如く 新秋秋に似たり 露泣きて珠下り 螢飄(ひるがへ)つて碎火

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