別雷神社(読み)わけいかずちじんじや

日本歴史地名大系 「別雷神社」の解説

別雷神社
わけいかずちじんじや

[現在地名]八戸市新井田 岩淵

岩淵いわぶちの南の高台に位置する。祭神は別雷神。明治初年まで新山権現堂と称したが、廃仏毀釈により仏像対泉たいせん院に移し、現社名に改めた(新撰陸奥国誌)

寛文五年(一六六五)の無量院の御立願状(常泉院文書)に「一岩淵ノ権現 鐘緒納事」とある。永禄一二年(一五六九)八戸政義(根城南部氏一八代政栄)建立し、別当は法道院とされていたが、延宝六年(一六七八)再興され、別当は永寿になったという(「八戸祠佐嘉志写」八戸市立図書館蔵)


別雷神社
わけいかずちじんじや

[現在地名]豊里町上郷

金村かなむら坪の西端、小貝こかい川河畔の字宮東みやひがし鎮座。旧郷社。祭神別雷大神。神木の老欅・老榎に囲まれて社殿が建つ。社伝によると創建は承平元年(九三一)で、豊田とよだ(現結城郡石下町)城主豊田氏が雷大神の夢告を得て山城国の加茂雷大神の分霊を奉斎してから豊田氏歴代一門の尊崇を集めたといわれる。豊田氏が後冷泉天皇より与えられたといわれる蹐竜紋の旗が社宝として伝わる。明光めいこう(廃仏毀釈で廃寺)が別当寺として奉務していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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