剪毛(読み)せんもう(英語表記)wool shearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

剪毛
せんもう
wool shearing

(1) ヒツジなどの毛を刈取ること。 (2) 毛織物の仕上げ工程の一つとして,織物の表面に起毛したけばの先端を切って,一定の長さにそろえること。織物工程では専用の毛機を使うが,梳毛織物の場合は起毛しなくても製織工程などでけばが立つので,このけばを根もとから切取ることを剪毛という。

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デジタル大辞泉の解説

せん‐もう【×剪毛】

[名](スル)
羊などの毛を刈り取ること。
毛織物を仕上げる工程で、織物の表面に出たけばを切って織り目をはっきりさせたり、長さをそろえたりすること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

剪毛
せんもう

メンヨウなどの毛を刈り取る作業をいう。メンヨウの場合は年1回、春の暖かい季節に剪毛する。日本ではサクラの花の咲くころに行われる。専用の大型電気バリカンが剪毛器として一般に用いられる。まず右頸部(けいぶ)から腹部へバリカンを入れ、これと平行に肩から臀(でん)部へかけて背まで刈り広げる。ついでメンヨウの体を左右反対にして、同じように左側を刈る。結局、全身の羊毛が腹開きの一枚の皮のように刈り取られる。これをフリースfleeceとよび、尾の付け根や足の汚れた部分を取り除き、刈り取った面(切り口)を外側にして両側から折り込み、ついで頭部から尾部へ巻き込む。産毛国では専門の剪毛師がいて、そのスピードおよび技術を競うコンテストも開かれている。

[西田恂子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

せん‐もう【剪毛】

〘名〙
① 緬羊(めんよう)などの毛を刈り取ること。
② 毛織物の仕上げをする工程の一つ。織物の表面の毳(けば)を切って、織り目をはっきりとさせたり、長さを切りそろえたりすること。シーアリング。シャーリング。
※カポク繊維(1943)〈森田喜三郎〉「短かく剪毛した起毛の感触も柔かく温かで」

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