コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

劇能 げきのう

1件 の用語解説(劇能の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

げきのう【劇能】

能の分類名。風流(ふりゆう)能と対立する。舞台的面白さに主眼を置く風流能に対し,人間の心理・葛藤・対立を中心に描いた能を指す。〈夢幻能〉に対する〈現在能〉を〈劇能〉と称したこともあったが,夢幻能=非劇,現在能=劇という図式が成り立つわけではない。複数の人間が対立しつつ展開する一般的な劇の概念からは外れるものの,ある人物の内面をその人自身が語るという意味で,夢幻能も〈劇〉に含むことができる。とくに,《井筒》《檜垣(ひがき)》《頼政》《忠度》をはじめとする世阿弥作の夢幻能の多く(風流性の強い脇能を除く)は,人間性の内面を深く掘り下げた優れた劇であり,《鵺(ぬえ)》のような鬼畜の能すらも,敗者の悲哀が人間的にとらえられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

劇能の関連キーワード風流アフリマン風流傘風流車風流人宥和ツィルケルの分類夕月張弓李由理有

今日のキーワード

太陽系外惑星

太陽以外の恒星を回る惑星。その存在を確認する方法として、(1)惑星の重力が引き起こす恒星のわずかなふらつき運動を、ドップラー効果を用いて精密なスペクトル観測により検出する、(2)惑星が恒星の前面を通過...

続きを読む

コトバンク for iPhone

劇能の関連情報