デジタル大辞泉 「力人」の意味・読み・例文・類語 ちから‐びと【力人/健=児】 1 力の強い人。強壮な男子。「軍士いくさびとの中の―の軽くはやきをえり集めて」〈記・中〉2 古代、兵士のうち特に選ばれた強健な者。 りき‐じん【力人】 力者。力士。相撲取り。「五人の―をして山を掘り牛を引くに」〈十訓抄・七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「力人」の意味・読み・例文・類語 ちから‐びと【力人・健児】 〘 名詞 〙① 力の強い人。強健な男子。勇猛な兵士。[初出の実例]「軍士(いくさびと)の中の力士(ちからひと)の軽く捷(はや)きを選り聚めて」(出典:古事記(712)中)② 令制前における、兵士のうち、特に選ばれた強健な者。奈良時代には郡司の子弟や、特に弓馬に巧みな農民がこれにあてられた。平安時代の健児(こんでい)の制の先駆形態。こんでい。[初出の実例]「健児(チカラヒト)に命(ことおほ)せて」(出典:日本書紀(720)皇極元年七月(岩崎本平安中期訓)) りき‐じん【力人】 〘 名詞 〙 力の強い人。また、相撲取り。力士。力者。りょくじん。[初出の実例]「朝庭に力人有りと聞きて試みむと念ひ」(出典:日本霊異記(810‐824)上)[その他の文献]〔春秋左伝‐宣公一五年〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例