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力者 リキシャ

デジタル大辞泉の解説

りき‐しゃ【力者】

平安末期以後、髪をそった姿をし、院・門跡・寺院・公家・武家などに仕えて力仕事に携わった従者。輿(こし)を担ぎ、馬の口取りをし、長刀(なぎなた)を持つなどして供をした。力者法師。青法師。
力の強い者。力持ち。特に、力役を務めた従者。陸者(ろくしゃ)。陸尺(ろくしゃく)。
相撲取り。力士。
「あっぱれ―の祐康と勝ほこったる帰り足」〈伎・小袖曽我

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世界大百科事典 第2版の解説

りきしゃ【力者】

平安時代末期より公家,武家,寺社などに仕えた剃髪従者で,おもに力役に従事した。力者法師(ほつし),青法師ともいう。《貞丈雑記》巻四に〈力者は実の出家にてはこれ無く剃髪して力わざをして門跡に奉公する者なる故力者と云うなり〉とある。興福寺僧仲算(ちゆうさん)が都へ上る途中木津川で12人の力者に〈只水中ヲ舁通(かつぎとお)セ〉と下知している(《太平記》巻二十四)が,このように主人が出立の際,輿を舁ぎ,また馬を利用する場合には,馬の口を取り長刀などを持って警固し,供する者であった。

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大辞林 第三版の解説

りきしゃ【力者】

力の強い者。 「あつぱれ-の祐康と勝ちほこつたる帰り足/歌舞伎・小袖曽我」
相撲取り。力士。 「飛入の-あやしき角力かな/蕪村句集」
剃髪して院の御所・門跡・公家・武家などに仕えた従者。輿こしをかつぎ、馬の口を取り、長刀なぎなたをもって供をした。力者法師。 「御-一人より外は召し仕はるる人もなし/太平記 30

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

力者
りきしゃ

中世において、公家(くげ)、武家、寺社などに仕え、主に力役(りきやく)に従事した剃髪(ていはつ)の従者。力者法師ともいい、着用する装束の色により青法師、白法師とも呼ばれた。剃髪しているが僧侶ではない。上皇などの出立の際、輿(こし)を担ぎ、また馬を利用するときは馬の口を取ったり、長刀(なぎなた)などを持って警固をしたりした。また、1183年(寿永2)には興福寺領和束杣(わつかのそま)へ兵粮米・兵士役賦課のため、「上力者」が派遣されており、主家の命により使者の役も務めた。[小林保夫]

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世界大百科事典内の力者の言及

【同朋衆】より

…室町時代に足利将軍家に仕え,歴代将軍の殿中にはべって,さまざまの雑用や美術工芸品の鑑定,諸芸能に従事した僧体の特別技能者たちをいう。〈同朋〉の語は,もともと仏教界に発したとみられ,〈友〉と同義に用いられるとともに,禅寺で輿舁(こしかき)の任務についた〈力者(りきしや)〉をさしたりしたが,やがて武家社会でも用いられるようになり,上記の諸任務に従う同朋衆のさきがけをなす人々の呼称となったらしい。足利将軍家に仕えた同朋衆のおこりについては,ふつう3代将軍足利義満の幼時に細川頼之(よりゆき)がはからって法師6人を選定し,これを〈童坊(どうぼう)〉などと名づけ,異風の服装で座興をもよおさせ,義満の無聊(ぶりよう)をなぐさめたのが始まりだという。…

※「力者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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