出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…最初にこの立場を表明したE.L.ソーンダイクは,学習を試行錯誤の過程とみなし,刺激と反応との正しい結合が生ずる条件を示すいくつかの法則を作り上げた。例えば,正反応の結果には満足が与えられなければならないことを説く〈効果の法則〉,数多くの反復をしなければならないことを説く〈練習の法則〉,刺激と反応との結合の用意が整っていることの必要性を説く〈準備の法則〉などである。これらの学習法則には,その後若干の修正が加えられたものの,基本的にはそのまま現在に至るまで受け継がれ,とくに行動主義の学習理論の基礎にすえられている。…
…その結果,不満足な反応は起こりにくくなり,偶然の成功に導いた反応が次の試行におこりやすくなる。この現象を彼は〈効果の法則law of effect〉(有効な反応が他の反応を退けて学習が成立するとする説)で説明し,この過程を試行錯誤と呼んだ。これに対して〈洞察(見通し)〉〈あっそうか体験〉〈潜在学習〉などを学習の本質として強調するゲシュタルト心理学派やE.C.トールマンなどの立場もある。…
※「効果の法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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