北海道電力[株](読み)ほっかいどうでんりょく

百科事典マイペディアの解説

北海道電力[株]【ほっかいどうでんりょく】

1951年電力再編成で北海道配電,日本発送電(一部)の事業を継承して設立。9電力会社の一つ。北海道全域が供給区域。発電所は73ヵ所(2015年5月)あり,火力発電所を中心に,水力発電所や原子力発電所(泊),揚水発電所,地熱発電所,太陽光発電所,風力発電所も有する。北海道泊村の泊原発は,1〜3号機で,1989年〜2009年運転開始,いずれも加圧水型軽水炉であり,3号機はプルサーマル発電を計画している。2015年5月現在,全機定期点検中で稼働していない。2005年,韓国の韓電機工が原子炉設備の整備を請け負っている。2013年4月,原子力規制委員会が発表した新規制基準案(7月施行)では,過酷事故,地震・津波,火災などへの対策を大幅に強化するよう要求しており,ほとんどが実施と同時の適用を求めている。また泊原発1号機建屋近くに断層があり,活断層の可能性も指摘されており,新規制基準では真下に活断層がある場合は原発そのものの建設を禁止することになっている。2013年7月原子力規制委員会は北海道電力の申請で,再稼働審査を開始したが,1号機2号機に関しては資料不備で審査を保留。北海道電力は資料を補正し申請しなおし,2014年4月原子力規制委員会は適合審査を再開した。3号機に関しては,2014年2月原子力規制委員会は新規制基準の適合審査で事故時の冷却装置が基準を満たしていないとの考えを提示,北海道電力に対して配管の追加工事など改修工事を求め,さらに3月原子力規制委員会が泊原発3号機のある積丹半島西岸の地形に〈地震性隆起〉の可能性を指摘,検証を進めるよう求めた。再稼働は当面見通せない事態となっている。2014年4月北海道電力は泊原発が稼働できないため火力発電の燃料費が円安影響で値上がりして経営が悪化,債務超過に陥る恐れがあるとして,日本政策投資銀行に500億円の資本支援を要請した。2015年4月段階で泊原発の再稼働の見通しはついていない。他の電力会社と異なり需要のピークが冬季であることが特徴。従来風力など新エネルギーの開発にも積極的だが,経営悪化の影響を受け開発投資が滞る可能性もある。2010年度販売電力量323億kWh。本社札幌。2011年資本金1142億円,2011年3月期売上高5662億円。売上構成(%)は,電気96,その他4。→電気事業

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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