十日えびす(読み)とおかえびす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十日えびす」の意味・わかりやすい解説

十日えびす
とおかえびす

毎年正月 10日に行なわれる初えびすの行事(→戎講)。主として西日本で行なわれ,なかでも兵庫県西宮市西宮神社の「十日えびす」,大阪府大阪市浪速区今宮戎神社の「十日戎」,福岡県福岡市博多区の十日恵比須神社の「正月大祭」はよく知られている。1月8日または 9日の宵えびすから始まり 11日の残りえびすで終わるが,特に 9日と 10日に,一年の商売繁盛を祈願し,小判米俵などを束ねた吉兆と呼ばれる吉祥物をつけた福笹をいただこうとする多くの参拝者でにぎわう。今宮戎神社では,一般から募集した福娘と呼ばれる若い女性たちが福笹を授与する。西宮神社の「十日えびす」では,宵えびすの深夜12時に神社のすべての門を閉じて神職お籠りする居籠りが始まり,翌 10日早朝4時に十日えびす大祭を行なったあと,午前6時に表大門の開門となる。この際,開門を待ちわびていた参拝者が競走して 230m先の本殿に「走り参り」をし,早く本殿前に着いた上位 3人が,一番福,二番福,三番福と呼ばれるその年の福男に認定される。博多の十日恵比須神社では,かつてこの祭りで「えびす銭」と称して商売元銭を貸し出し,商売がうまく行けば翌年の祭りに倍にして返すならわしがあったことにちなみ,一文銭の授与が行なわれている。

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