江北(読み)こうほく

精選版 日本国語大辞典 「江北」の意味・読み・例文・類語

こう‐ほく カウ‥【江北】

[1] 大きな川の北側。特に、中国では揚子江以北の総称。現在狭義には江蘇省の揚子江以北をさす。
経国集(827)一・春江賦〈嵯峨天皇〉「帰旅乗春心転幽、江南江北事遨遊」 〔羅鄴‐鴈詩〕
[2]
[一] 近江国の北。琵琶湖の北側一帯。
[二] (「江」は隅田川) 江戸時代新吉原をいう。

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デジタル大辞泉 「江北」の意味・読み・例文・類語

こう‐ほく〔カウ‐〕【江北】

河の北。特に、中国、揚子江下流の北の地方

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改訂新版 世界大百科事典 「江北」の意味・わかりやすい解説

江北[町] (こうほく)

佐賀県中央部,杵島郡の町。人口9515(2010)。六角川北岸一帯を占め,北は多久市,南は六角川を境に白石町と接する。北部は筑紫山地支脈の山地で占められ,中南部は筑紫平野の西の一角をなす。中心の上小田は江戸時代,長崎街道と多良往還の分岐点にあたる宿場町として栄えた。昭和初期,杵島炭鉱第5坑が開かれ,一時は人口1万数千を数えたが,1969年に石炭不況で閉山され,急激な過疎化と鉱害に苦しんだ。その後は工業開発に力を注いでいる。主産業は農業で,平地の米,麦,野菜の栽培のほか,山麓部でミカン栽培が盛ん。肥前山口駅でJR長崎本線から佐世保線が分岐する。
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