日本歴史地名大系 「南種子町」の解説 南種子町みなみたねちよう 鹿児島県:熊毛郡南種子町面積:一一〇・三七平方キロ種子島の南部に位置し、北は中種子(なかたね)町に接し、南東部は太平洋に、西部は東シナ海に面している。最高標高二一一メートル、海岸線総延長は四三キロ、町域は河岸段丘が発達し起伏に富む。町の中央部から西部は畑地雑林が多く、東部には広大な沖積平野が開ける。東・西海岸は磯で荒々しいが、南海岸はなだらかな砂丘地が展開する。宇宙センターのある平山大崎(ひらやまおおさき)海岸一帯は海食崖で奇岩が多く風光明媚である。河川は西之の鹿鳴(にしののしかなき)川、中之下の郡(なかのしものこおり)川、茎永の宮瀬(くきながのみやせ)川がいずれも南流し太平洋に注ぎ、流域は島内最大の水田地帯となっている。種子島の中央部を縦貫し中種子町・西之表(にしのおもて)市を結ぶ国道五八号、町役場の所在地中之上(なかのかみ)と各集落とを放射線状に結ぶ県道が主要道路。町西部の島間(しまま)港は、大型船が接岸でき南の玄関口として大きな役割を果している。旧石器時代の遺跡として島間の横峯(よこみね)C遺跡がある。西海岸から約二キロ内陸部の屋久島を望む標高一二〇メートルの台地上に位置し、平成四年度の圃場整備事業に伴う発掘調査で、AT火山灰層の下位から日本最古とされる三万年前の礫群二基が検出された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南種子町」の意味・わかりやすい解説 南種子〔町〕みなみたね 鹿児島県南部,種子島の南部にある町。 1956年町制。米,サトウキビ,サツマイモ,柑橘類の栽培が盛ん。製糖工場がある。茎永の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターにはロケット発射場のほか宇宙開発展示館,最南端の門倉崎には「鉄砲伝来紀功碑」が立ち,砂丘海岸とともに重要な観光資源となっている。国道 58号線が通る。面積 110.36km2。人口 5445(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by