単斜ヒューム石(読み)たんしゃひゅーむせき(英語表記)clinohumite

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

単斜ヒューム石
たんしゃひゅーむせき
clinohumite

普通、粒状で、まれに短柱状の結晶をなす。斜ヒューム石ともいう。接触変成を受けた苦灰(くかい)岩や石灰岩中に、金雲母(きんうんも)、苦土橄欖(かんらん)石などに伴ってよく産する。また、超塩基性岩中にもしばしば産する。いずれも石英とは共生しない。コンドロ石、ヒューム石(斜方晶系)、ノルベルグ石norbergite(Mg3SiO4F2)とは肉眼的に区別できない。英名は、美術品や鉱物の鑑定家で収集家であったイギリスのヒュームAbraham Hume(1749―1838)にちなんだヒューム石と同じグループであり、その単斜晶系のものという意味でクリノという接頭語がつけられた。[松原 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

在職老齢年金

就業している高齢世代にも一定の年金を支給する制度。2004年の年金改正で、就労を阻害せず、働くことに中立な仕組みにするため、60歳代前半の人には厚生年金(定額部分も含む)の一律2割カットの仕組みを廃止...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android