危機意識(読み)ききいしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「危機意識」の解説

危機意識
ききいしき

一般的には国家や組織のような運命共同体において,自己の所属する国家や組織の存在が危うくなっているという共通認識。社会秩序政治体制価値体系などの激変期にしばしば現れる人間の意識である。多くの場合は,価値観,世界観,生活のペースに強い不安をいだき,その克服へとっていく。それは,(1) 共同体への逃避=自由の放棄による指導者との一体化 (ファシズム) ,(2) 政治的に急進化し,敵対者への攻撃を強化する方向,(3) 救済使命感によるユートピア志向,などさまざまな動きとなって現れる。

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精選版 日本国語大辞典「危機意識」の解説

きき‐いしき【危機意識】

〘名〙 これまで支配的であった秩序、価値観が激しく動揺し、崩壊に向かっていると意識すること。歴史上の転換期の意識。第一次世界大戦後の近代社会の崩壊過程を通じて生み出され、人間性の危機文化の危機、伝統の危機というをとって、二〇世紀ヨーロッパの精神状況の特徴を形成した。

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デジタル大辞泉「危機意識」の解説

きき‐いしき【危機意識】

危機が迫っているということを感じること。危機感
既成の秩序や価値観が崩壊しつつあることを認識し、これに対処しなくてはならないとする自覚

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