原羊遊斎(読み)はらようゆうさい

改訂新版 世界大百科事典 「原羊遊斎」の意味・わかりやすい解説

原羊遊斎 (はらようゆうさい)
生没年:1769-1845(明和6-弘化2)

江戸時代後期の蒔絵師通称久米二郎,別号更山。文化・文政年間(1804-30)ころ江戸神田下田新道に住し,蒔絵名工として古満寛哉(こまかんさい)と並び称せられた。琳派の画家酒井抱一の下絵で製作することが多く,江戸趣味をあらわした印籠などの小品で知られる。門弟中山胡民がその技を伝えた。
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関連語 光琳風 忠臣 郷家

百科事典マイペディア 「原羊遊斎」の意味・わかりやすい解説

原羊遊斎【はらようゆうさい】

江戸時代後期の蒔絵(まきえ)師。神田に住み,俗称粂次郎,号は更山。光琳風の蒔絵をよくし,酒井抱一の下絵を用いた。江戸趣味を表した印籠などの小品が知られる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原羊遊斎」の解説

原羊遊斎 はら-ようゆうさい

1769-1846* 江戸時代後期の蒔絵(まきえ)師。
明和6年生まれ。江戸神田にすみ,琳派(りんぱ)風の装飾的な意匠と精細な表現で名工と称せられた。門弟に中山胡民がいる。弘化(こうか)2年12月25日死去。77歳。江戸出身。通称は久米次郎。別号に更山。

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