改訂新版 世界大百科事典 「友野宗善」の意味・わかりやすい解説 友野宗善 (とものそうぜん) 戦国時代の豪商。生没年不詳。通称は次郎兵衛尉。戦国大名今川氏の御用商人で,駿河府中の今宿を拠点に東海道の流通を支配した。1552年(天文21)以前より,今川氏の商人頭として国内・他国の商人の統制と伝馬の発着を担当した。また友野座を組織して領国内の木綿販売を独占したほか,ゴマ油,アカネ(茜)などの売買も支配した。今川氏に代わって駿河を支配した武田氏からも,73年(天正1)行商人支配権,木綿販売権などを安堵されている。執筆者:加藤 益幹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「友野宗善」の解説 友野宗善 ともの-そうぜん ?-? 戦国-江戸時代前期の商人。今川氏のもとで駿河(するが)(静岡県)駿府の商人頭となり,友野座を組織して領内の商人と流通の統制にあたる。今川氏にかわった甲斐(かい)武田氏のもとでもその地位をみとめられ,徳川家康が大御所として駿府にはいると町年寄に任じられた。通称は次郎(右)兵衛尉。子孫は代々与左衛門を襲名,町政を担当した。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by