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双曲線航法 ソウキョクセンコウホウ

デジタル大辞泉の解説

そうきょくせん‐こうほう〔サウキヨクセンカウハフ〕【双曲線航法】

電波航法の一。二点からの距離の差が一定な点は、この二点を焦点とする双曲線上にあるという原理を応用し、二つの発信局からの電波の到達時間差や位相差によって、船の位置を決める。ロランオメガデッカなどの航法は、その代表的なもの。

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百科事典マイペディアの解説

双曲線航法【そうきょくせんこうほう】

2定点からの同一周波数の電波を受信するとき,位相差の等しい点の軌跡は2定点を焦点とする双曲線となる原理を応用した電波航法。LORAN(ロラン),DECCA(デッカ)が代表的。

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大辞林 第三版の解説

そうきょくせんこうほう【双曲線航法】

電波航法の一種。二点からの距離差の一定な点は双曲線を描くことから、二つの固定局からのパルス電波を受信し、到達時間差・位相差を測って位置を求める航法。到達時間差を測定するものにロラン、位相差を測定するものにオメガ・デッカがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

双曲線航法
そうきょくせんこうほう

電波航法の一種。二定点からの距離差がわかれば、その二定点を焦点とする双曲線群の一つとして位置の線が決まり、このような他の位置の線との交点として船位が決定される。この方式による各種の測位方式を総称して双曲線航法といい、現用電波航法の主流をなしている。
 距離差測定法として次の二法がある。
(1)パルス波を用い、電波の定速性を利用して、二発信局からの電波の到達時間差を測定するもの(ロラン)。
(2)連続波を用い、二発信局からの電波の位相差を測定するもの(デッカ、オメガ、コンソルなど)。
 これらの発信局は地上に設置されているが、宇宙空間に設置された場合が衛星航法であると考えればよい。[川本文彦]

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世界大百科事典内の双曲線航法の言及

【航海計器】より

…利用できる範囲は電波が到達する範囲であるが,二つ以上の電波の到来方位から位置を求め,あるいは電波の到来方向へ向かって航海するときに使用する計測装置として無線方位探知機があり,長波や中波の波長の電波が使用されている。また二つの送信局から発射される電波が船に到着するまでの時間差(距離差)を測定し,2点からの距離差一定の軌跡は双曲線となるという原理を用いて位置を求める方式として,ロランA,ロランC,デッカ,オメガなどの双曲線航法があり,それぞれの専用受信装置も航海計器として重要な位置を占めている。このほかレーダーは,周囲の状況を俯瞰図(ふかんず)のように表示できるので,位置の測定や他の船との衝突予防のために欠かせない航海計器であり,レーダーとコンピューターを連動させて,衝突予防の計算をさせる装置もある。…

【航法】より

…一般には,三つ以上の天体を観測して得られる三つ以上の位置の線の交点として位置を決定している。
[距離差と距離差による位置の決定]
 2定点からの距離の差の一定な点の軌跡が双曲線となることを利用したもので双曲線航法と呼ばれる。この方式では位置の線として双曲線(または双曲面)を用い,二つの双曲線の交点によって位置を決めている。…

【航路標識】より

…それに反して電波を利用した標識は大洋においても,また天候不良の場合にもきわめて有効である。この標識を大別すると無線方位信号所と双曲線航法用の施設に分けられる。無線方位信号所には船が発射した電波を陸上で受信して船の方位を測定し,その方位を船に通報する無線方向探知局と船自身で方位を測定できるよう,陸上または灯船から標識電波を発射する無線標識局がある。…

【電波航法】より

…現在使用されている電波航法を,求められる位置関係要素別に分類すると表のようになる。このうちロランA,ロランC,デッカ,それにオメガによる位置の線は,双曲線に似た形状であるため,これらをまとめて双曲線航法と呼んでいる。ここでは無線方位航法と双曲線航法の原理について説明し,NNSSについては〈航行衛星〉,レーダー航法については〈レーダー航法〉の項目を参照されたい。…

※「双曲線航法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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