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反芻胃 ハンスウイ

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デジタル大辞泉の解説

はんすう‐い〔‐ヰ〕【反×芻胃】

反芻類のもつ胃。ふつう四つの室に分かれ、飲み込んだ食物を第1胃(こぶ胃)・第2胃(蜂の巣胃)に一時蓄えて共生微生物によるセルロース分解がなされ、再び口に戻してからかみ下すと第3胃(重弁胃)・第4胃(皺胃(しわい))に入って消化がなされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

はんすうい【反芻胃 ruminant stomach】

胃内容を口腔に吐きもどして再そしゃくし,唾液(だえき)と混合させて再び嚥下(えんげ)することを反芻ruminationという。ウシ,キリン,シカ,マメジカなどの反芻類の胃を一般に反芻胃といい,第一胃(こぶ胃)rumen,第二胃(蜂巣(ほうそう)胃)reticulum,第三胃(重弁胃)omasum,第四胃(皺胃(しゆうい))abomasumの4室よりなる。ただし原始的なマメジカ類では第三胃がなく3室である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

反芻胃
はんすうい

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目の動物のうち反芻類がもつ胃で、通常四つの部分からなる。それらは前方(食道側)から第一胃(瘤(こぶ)胃)、第二胃(網胃、蜂巣胃)、第三胃(葉胃、重弁胃)、第四胃(皺(しわ)胃)とよばれる。第三胃までは組織学的に食道と類似しており、第四胃のみが消化酵素を含む胃液を分泌する。食物は、繊毛虫類や細菌類を多く含む第一、第二胃で、これらの共生微生物の産生するセルラーゼなどの酵素による消化を受けたのちに口腔(こうこう)へ戻されて反芻され、その後第三胃を経て第四胃に送られて胃の消化酵素による消化を受ける。キリン科、ウシ科、シカ科はこれら四室をもつが、ラクダ科とマメジカ科では第三胃と第四胃が独立せず、三つの反芻胃をもっている。[八杉貞雄]

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世界大百科事典内の反芻胃の言及

【胃】より

…哺乳類で前胃と後胃の区別が明らかな場合はこれを複胃とよび,明らかでない場合は単胃とよぶ。前胃は反芻(はんすう)類のような進歩した草食性哺乳類では採食したセルロースの微生物発酵槽(反芻胃)となる。主要発酵産物である揮発性脂肪酸は前胃粘膜より直接吸収・代謝され,体の主要エネルギー源となっている。…

【共生栄養】より

…木材を食べるシロアリは,その腸管内に共生する原生動物(鞭毛虫類)や細菌がセルロースを分解して嫌気的につくりだす脂肪酸を利用しており,もし人為的に原生動物を除くとシロアリは死ぬ。ウシ,シカ,キリン,ラクダなどの反芻(はんすう)動物には3~4室にわかれた大きな反芻胃があり,その第1番目のもっとも大きいルーメン(瘤胃(こぶい))と網胃はそこに存在する細菌や原生動物(繊毛虫類)の働きによってセルロースを分解する一種の発酵槽になっている。共生微生物の一部は葉胃・皺胃(しゆうい)に送られて消化され,宿主の栄養となる。…

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