召名(読み)メシナ

デジタル大辞泉 「召名」の意味・読み・例文・類語

めし‐な【召名】

除目じもくの際、任官される人々の名を列記して太政官から奏聞する文書

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精選版 日本国語大辞典 「召名」の意味・読み・例文・類語

めし‐な【召名】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 除目(じもく)の結果官職に任命されることになった人々の名を列記して、太政官から天皇に奏聞する文書。また、その行事
    1. [初出の実例]「但馬介藤原朝臣忠憲〈召名注忠制〉」(出典類聚符宣抄‐八・仁和元年(885)三月五日宣旨)
  3. 朝廷に仕える婦人呼名一種父兄など縁故ある者の官職名に由来する名。
    1. [初出の実例]「久安記云〈略〉上中臈有召名」(出典:玉蘂‐承元三年(1209)三月二三日)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「召名」の解説

召名
めしな

除目(じもく)・清書とも。除目の選考の結果を記した正式の任官簿。議所(ぎしょ)または陣座(じんのざ)において清書上卿(せいしょのしょうけい)が大間書(おおまがき)を読みあげ,任官者を勅任・奏任別紙・奏任にふりわけて,それぞれの召名を参議に作成させた。勅任召名は黄紙を用いる「勅」,奏任召名は白紙(紙屋紙(かみやがみ))の「太政官奏」の様式をとり,奏覧をへて正式決定となった。なお任官決定者に口頭でその旨を伝達する儀をさすこともある。

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