デジタル大辞泉 「可愛がる」の意味・読み・例文・類語 かわい‐が・る〔かはい‐〕【可▽愛がる】 [動ラ五(四)]1 かわいらしいと思って、優しく扱う。「子供を―・る」2 ひいきする。目をかけてやる。「ひいき筋に―・られた役者」3 (反語的に用いて)痛い目にあわせる。手荒く扱う。しごく。「そいつを―・ってやれ」[可能]かわいがれる[類語]慈しむ・いとおしむ・愛でる・愛する・寵愛 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「可愛がる」の意味・読み・例文・類語 かわい‐が・るかはい‥【可愛がる】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 形容詞「かわいい」の語幹に接尾語「がる」の付いたもの )① かわいいと思う気持を態度に表わす。愛らしいと思ったり、同情したりして、やさしく大事に扱う。愛する。かわゆがる。かあいがる。[初出の実例]「人の児をも、こちから子の如くかわいかり」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇)「己(うぬ)が児(がき)ばっかり可愛(カハイ)がりゃアがって」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)② なぐったりいじめたりすることをいう。また、スポーツなどで、きびしい練習で鍛えることもいう。[初出の実例]「漁民をばサザエのような拳で五、六回ずつ可愛がった模様である」(出典:ノリソダ騒動記(1952‐53)〈杉浦明平〉七) かわゆ‐が・るかはゆ‥【可愛がる】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 形容詞「かわゆい」の語幹に、接尾語「がる」の付いたもの ) =かわいがる(可愛━)[初出の実例]「われらをはけんげう連のかはゆがらせらるる」(出典:虎明本狂言・伯養(室町末‐近世初))「宵々の月をかこちて旅大工〈依々〉 脊中へのぼる児をかはゆがる〈桃隣〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)下) かあい‐が・る【可愛がる】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 形容詞「かあいい」の語幹に接尾語「がる」の付いたもの ) かわいいと思う気持を態度に表わす。愛らしいと思ったり、同情したりしてやさしく大事に扱う。愛する。かわいがる。[初出の実例]「こな様達(さんたち)も大躰(たいてい)可愛(カアイ)がって甘やかして」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例