愛でる(読み)メデル

デジタル大辞泉 「愛でる」の意味・読み・例文・類語

め・でる【愛でる】

[動ダ下一][文]め・づ[ダ下二]
美しさを味わい感動する。「月を―・でる」
いつくしみ、愛する。かわいがる。「小鳥を―・でる」
感心する。ほめる。「勇気に―・でてその行動を許す」
[類語]愛する褒める慈しむかわいがるいとおしむ寵愛たたえるよみする褒めたたえる賞する称する賛する持てはや持ち上げる称賛する称美する称揚する推賞する嘉賞かしょうする絶賛する激賞する礼賛する賛美する喝采するちやほやする甘やかす褒め立てる褒め上げる褒めそやす褒めちぎるおだてる・おだて上げる・べた褒めしょうする論賛する称嘆する褒賞する褒誉する嘆称する賛嘆する三嘆する詠嘆する感嘆する感服する拍手喝采する

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精選版 日本国語大辞典 「愛でる」の意味・読み・例文・類語

め・でる【愛】

  1. 〘 他動詞 ダ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]め・づ 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙 ( 対象に心がひかれ、感動したり、愛したりする気持が起こるのをいうのが原義か。従って、「に」を受けて自動詞的に用いる場合もある )
  2. 心がひかれ、いとしく思ったりかわいく思ったりする。愛賞する。愛する。
    1. [初出の実例]「花ぐはし 桜の愛(めで) こと梅涅(メデ)ば 早くは梅涅(メデ)ず わが梅豆留(メヅル)児ら」(出典日本書紀(720)允恭八年二月・歌謡)
    2. 「いかで此かぐや姫をえてしがな見てしがなと音にききめでてまどふ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 心がひかれ、すばらしいと思う。感動する。ほめる。また、熱中する。
    1. [初出の実例]「鈴鹿川 八十瀬の滝を みな人の 女川留(メツル)も著く」(出典:催馬楽(7C後‐8C)鈴鹿川)
    2. 「酒にめで引手物に耽りて」(出典:太平記(14C後)一八)
  4. 喜ばしく結構だと思う。祝うべきことと思う。
    1. [初出の実例]「年始御吉事。目出こそ思ひまいらせ候へ」(出典:東寺百合文書‐と・永仁二年(1294)正月四日・加治木頼平書状)
    2. 「関御対治事。急速に御沙汰尤可目出也」(出典:満済准后日記‐正長二年(1429)二月一日)

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