デジタル大辞泉
「愛でる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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め・でる【愛】
- 〘 他動詞 ダ下一段活用 〙
[ 文語形 ]め・づ 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙 ( 対象に心がひかれ、感動したり、愛したりする気持が起こるのをいうのが原義か。従って、「に」を受けて自動詞的に用いる場合もある ) - ① 心がひかれ、いとしく思ったりかわいく思ったりする。愛賞する。愛する。
- [初出の実例]「花ぐはし 桜の愛(めで) こと梅涅(メデ)ば 早くは梅涅(メデ)ず わが梅豆留(メヅル)児ら」(出典:日本書紀(720)允恭八年二月・歌謡)
- 「いかで此かぐや姫をえてしがな見てしがなと音にききめでてまどふ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- ② 心がひかれ、すばらしいと思う。感動する。ほめる。また、熱中する。
- [初出の実例]「鈴鹿川 八十瀬の滝を みな人の 女川留(メツル)も著く」(出典:催馬楽(7C後‐8C)鈴鹿川)
- 「酒にめで引手物に耽りて」(出典:太平記(14C後)一八)
- ③ 喜ばしく結構だと思う。祝うべきことと思う。
- [初出の実例]「年始御吉事。目出こそ思ひまいらせ候へ」(出典:東寺百合文書‐と・永仁二年(1294)正月四日・加治木頼平書状)
- 「関御対治事。急速に御沙汰尤可二目出一也」(出典:満済准后日記‐正長二年(1429)二月一日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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